🌸 『チャクラカリンバ®八百万の音霊』
🌸 『チャクラカリンバ®八百万の音霊』
序章 ― なぜ今、日本独自のチャクラ体系なのか
古代インドにおいて「チャクラ」は人間の身体に存在するエネルギーの中心とされ、精神修養や瞑想の実践に大きな役割を果たしてきた。ヨーガや仏教密教を通じて広く知られるこの思想は、現代では西洋のスピリチュアル文化に取り入れられ、世界中で普及している。
しかし、日本には日本独自の身体観、自然観、宗教観が存在する。丹田を中心とした身体論、八百万の神々を敬う自然信仰、言霊に宿る霊性、仏教的な「空(くう)」の思想。これらを統合すれば、日本人にとってより深く響く「日本のチャクラ体系」が成立しうるのではないか。
その問いかけに答える形で生まれたのが、**『チャクラカリンバ®八百万の音霊』**である。
私は、47年間ピアノ調律師として音を扱い続け、またカリンバやハンドパンなど素朴で霊的な楽器を制作・演奏してきた。その歩みの果てに、必然的に導かれるようにして、この体系を編み出すこととなった。
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第一章 日本的身体観と霊性の源流
丹田を中心とする身体論
日本文化の大きな特徴は「丹田」を身体の中心とみなす点にある。武道、能楽、座禅、茶道、あらゆる芸道において腹を据えることが重視される。これは西洋やインドの体系には見られない、日本独自の身体観である。
八百万の神々と自然観
神道では、大地、水、火、風、月、太陽、森羅万象に神が宿ると考えられてきた。自然そのものを畏敬し、人間もその一部として共鳴するという世界観は、チャクラの「エネルギー中枢」との親和性をもつ。
言霊思想と声の力
「言霊信仰」によれば、言葉は単なる音声ではなく、霊力を宿す存在である。祝詞や雅楽における響きは、まさに人間の身体を通して神仏と交信する媒体であった。
仏教的宇宙観と「空」
仏教は日本文化に深く根付き、「空即是色」という思想が人間存在と宇宙の一体性を示した。曼荼羅に表された宇宙観は、日本人の精神性の奥深い部分に影響を与えている。
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第二章 日本独自の八つのチャクラ
私はこれらの文化的・宗教的背景をもとに、日本的なチャクラ体系を再構築した。以下に示す八つのチャクラは、丹田を中心に据え、日本人の身体と心に馴染むように組み直されたものである。
① 根のチャクラ「大地(つち)」
位置:会陰部
色:朱赤
象徴:大地・祖先・根源的生命力
意味:安心・安定・生きる力
日本的要素:鎮守の森、稲作文化、八百万の神々
② 水のチャクラ「清流(せいりゅう)」
位置:下腹部(丹田の下)
色:青緑
象徴:水・流れ・浄化
意味:感受性・柔軟性・再生力
日本的要素:禊、滝行、湧水
③ 火のチャクラ「焔(ほむら)」
位置:丹田
色:橙金
象徴:火・太陽・情熱
意味:意志力・実行力・自信
日本的要素:護摩焚き、御神火、太陽信仰
④ 心のチャクラ「和(なごみ)」
位置:胸(心臓)
色:若草色
象徴:愛・調和・共感
意味:癒し・思いやり・つながり
日本的要素:和敬清寂、聖徳太子の言葉
⑤ 声のチャクラ「言霊(ことだま)」
位置:喉
色:瑠璃色
象徴:声・真実・表現
意味:言葉の力・創造性・誠実さ
日本的要素:祝詞、能楽、雅楽
⑥ 眼のチャクラ「月読(つくよみ)」
位置:眉間(第三の眼)
色:藍色
象徴:直観・叡智・洞察
意味:夢・未来予知・精神性
日本的要素:ツクヨミの神話、陰陽道
⑦ 天のチャクラ「天照(あまてらす)」
位置:頭頂
色:白金色
象徴:光・覚醒・霊性
意味:宇宙との一体感・悟り・啓示
日本的要素:アマテラス大神、伊勢神宮
⑧ 宇宙のチャクラ「空(そら)」
位置:頭上20cm
色:紫紺+虹色
象徴:宇宙・無限・空
意味:魂の原郷・合一
日本的要素:「空即是色」、曼荼羅宇宙観
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第三章 周波数体系と音霊の統合
ゾロ目の縁起周波数
222・333・444・666・888・999Hzは、日本の「数霊信仰」と響き合う特別な周波数である。これらはチャクラに対応させることで、安心・調和・光明・繁栄・完成といった象徴性を高める。
ソルフェジオ周波数
396Hz(恐怖からの解放)、528Hz(愛とDNA修復)といったソルフェジオ周波数は、浄化や再生の作用を持ち、日本的な「禊」や「水の浄化」とも響き合う。
チャクラカリンバ®による再現
C〜Cの8音階に対応させることで、誰でも簡単に演奏しながら「日本独自のチャクラ体系」を体感できるように設計された。
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第四章 私の歩みと使命
私はピアノ調律師として47年、人の心に響く「和音」を探求してきた。演奏家として、また楽器製作者として、無数の音と周波数に触れる中で「人間を癒す音の法則」が確かに存在することを体感した。
この経験の延長線上に、「日本のチャクラ体系を音で蘇らせる」という役割が見えてきた。
それは、歴史的必然であり、私の人生の歩みそのものが導いた答えである。
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第五章 『チャクラカリンバ®八百万の音霊』の意義
文化的意義:インドのチャクラに対し、日本の精神文化を土台とした体系を提示。
音楽的意義:誰もが演奏を通じて体験できる。
療法的意義:周波数が心身に及ぼす作用を応用。
国際的意義:Japanese Chakra System として世界に発信可能。
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終章 未来への響き
『チャクラカリンバ®八百万の音霊』は、単なる新しい楽器や流行のヒーリング法ではない。
それは、**日本人の精神性を音として可視化・可聴化した「魂の調律法」**であり、古代から現代へと続く文化的必然の結晶である。
私はこの体系を通じて、自然と人、人と人、そして宇宙と人をつなぐ音霊の道を、これからの時代に広げていきたい。